誤字脱字で有名な海外の作家5人
高橋 フミアキ
コスモトゥーワン
コスモトゥーワン
海外のサイトからご紹介。意外な文豪たちの名前が登場しております。
・ウィリアム・フォークナー
・F・スコット・フィッツジェラルド
・アーネスト・ヘミングウェイ
・ジョン・キーツ
・ジェーン・オースティン
彼らも人の子、弘法も筆の誤りといったところでしょうか。
以上です、ではまた。
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記事元
・6 Wordsmiths Who Couldn’t Spell
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![]() | フォークナー短編集 (新潮文庫) フォークナー 龍口 直太郎 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() by G-Tools |
1929年に賞賛された名作「怒りと響き」の意識の流れの小説技法で有名。
だがこの小説のタイトルがマクベスの独白からきているはご存知だろうか? 「それは何の意味もない、怒りと響きに満ちた、愚か者が語る話だ」
ランダムハウスのフォークナー担当編集者の一人、アルバート・アースキン曰く、「彼は自分の原稿のタイプミスやスペルミス、句読点の打ち間違い、意図しない単語の重複をそのままで印刷されたくなかった。彼は前任者と、後に私に頼ってきてその不備を指摘して修正させた。決して全てを完全に直すことはできなかったが、それでも我々は努力したのだ」
・F・スコット・フィッツジェラルド
![]() | グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) スコット フィッツジェラルド Francis Scott Fitzgerald ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() by G-Tools |
グレート・ギャツビーで有名だが、生前その売れ行きは芳しくなかった(2万5千部以下)。
傑出したアメリカの文芸評論家エドマンド·ウィルソンは「楽園のこちら側」をこう説明した。「これまで出版された才人の本では最も誤字脱字の多い本だ」
・アーネスト・ヘミングウェイ
![]() | 日はまた昇る (新潮文庫) アーネスト ヘミングウェイ Ernest Hemingway ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() by G-Tools |
1940年の「誰が為に鐘は鳴る」のロバート・ジョーダンのような、ひどく禁欲的なキャラクターなどで有名。
ヘミングウェイは、第一次世界大戦で負傷した後、ヒーローとして祭り上げられた。また、従軍記者としてスペイン内戦や第二次世界大戦に参加した(彼がどうして「誰が為に鐘は鳴る」で、スペイン内戦の詳細を描けたのか疑問を持った人もいるのでは)。
新聞編集者が誤字脱字について文句を言うと、彼は「おい、アンタはそいつを直すために雇われてるんだろうが!」と常に言い返していた。
・ジョン・キーツ
![]() | 対訳 キーツ詩集―イギリス詩人選〈10〉 (岩波文庫) キーツ 宮崎 雄行 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() by G-Tools |
1820年の詩、オード「ギリシャの壺に寄す」で有名。1821年、結核はわずか26歳の若きキーツを連れ去った。この病いは彼の母と弟の命をも要求した。
彼の親愛なる恋人ファニー・ブローンへの手紙で、キーツは紫(purple)をpurplueと綴った。このことによって二人は長く話し合うようになった。キーツは体面を保とうと、新しい言葉を作ろうとしていたのだと取り繕った。パープルとブルーの造語として。
・ジェーン・オースティン
![]() | エマ (上) (ちくま文庫) ジェイン・オースティン 中野 康司 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() by G-Tools |
1813年に出版された「高慢と偏見」のようなエレガントな小説で有名。
彼女はその15年も前に、「第一印象」というタイトルで出来の良い小説を書いていたが、出版社に拒否された(作家志望の方はこの件をよい教訓にして下さい!)。それから「分別と多感」が1811年に出版された後、古い作品も注目されだして、いくらかの編集を経た後に現在のタイトルとなってやっと出版された。
彼女の10代の頃の作品「愛と友情」でスペルミスがあり、 ハサミ(scissors) を scissarsと綴ったことが不名誉にも知れ渡ってしまった。
彼らも人の子、弘法も筆の誤りといったところでしょうか。
以上です、ではまた。
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記事元
・6 Wordsmiths Who Couldn’t Spell
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