谷川流 小説「涼宮ハルヒの憂鬱」の海外アマゾン評価レビューの和訳








海外でも人気のハルヒシリーズ。海外の方はラノベに対して、どのような印象を抱いているのでしょう。

以下ネタバレが含まれますので、ご注意下さい。 現時点で米アマゾンは総34レビューで星平均4.6で、英アマゾンは総4レビューで星平均4.5です。

9人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「すごくいい」(ノースカロライナ州)
このラノベは、出来事を面白おかしくコミカルな感じで読者に語りかける感じで進んでいく。その一人称視点が物語をワクワクさせている。


8人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「ハルヒのラノベ」(ニューヨーク)
この本はハルヒファンと最近このシリーズを知った人に必須です。とても上手く翻訳されているし、日本文化に全く不慣れでも混乱せずについていけます。装丁やカラーページはすごく綺麗。絶対買ってね。


20人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★「いい話だけど、ローカライズがムカつく」(英国)
僕はアニメ版を全部見てきたものの意見として書いてみたい。Baka-Tsukiみたいなサイトでファンが翻訳したものも多少読んでいるが、全部読もうとも思わない。だってアニメを優先したいし、ネタバレしたら嫌だから。

この本の問題は原作(日本のラノベ)そのものじゃなくて、海外(主にアメリカ)向けたローカライズの仕方にある。ハルヒの小説は高校が舞台で、小説タイトルはヒロインにちなんでつけられているが、ハルヒよりキョンが主役の感がある。ハルヒはヒロインというより、物語のマクガフィン(話を進めるための装置)だろう(よくわからないならウィキってみて)。誰もが彼女のご機嫌を取ろうとする。バカな例えだけど、映画の「スピード」みたいなんだ。主役はキアヌ・リーブスで、バスがマクガフィンだ。誰もが50マイル以下にならないようにしなきゃいけない。

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問題は翻訳とローカライズによって、ハルヒを主役であるかのように仕立てようとしているところだ。バッフィーやサブリナみたいに「超能力を持った女子高生」的に十代少女たちに向けて作りたいんだろうね。この魂胆は宣伝文やプロモーションのされ方をみれば一目瞭然だし、実際翻訳のあらゆる箇所に透けて見える。僕は原作が哲学風味の傑作だと言うつもりはないが、「ぇえ彼女が! すごくない?超能力もってるって、大好き!」とか宣うものよりはずっと深いよ。この翻訳は赤色矮星の外国語翻訳機によって、宇宙を漂う変なロードムービーに変えられた感じだ。

貴方がこの小説を読みたいのなら、 Baka-Tsukiにある翻訳をチェックすることを激しく勧める。よく調べて書かれているし、SF要素があって何でもありの作風が好きなファン向けだ。ハルヒみたいになりたいっていう十代少女向けじゃないし。第一巻だけじゃないし、ずっと進んでるよ。



Baka-Tsukiとは主に海外のラノベファンたちが、日本の原作を英訳したものを掲載しているサイトです。でもハルヒ関連の翻訳は出版社側の要請で現在削除されてるようですね(まあ違法ですし)。海外作品はすぐに翻訳されるのに、日本の作品はなかなか翻訳されないし、されても遅いですよね。だからこういうサイトができてしまうのですが。最近東野圭吾「容疑者Xの献身」がエドガー賞候補になって話題ですが、確か出版されてから5,6年ほどたってます。深刻な英訳者不足や出版形態の違い(エージェントの存在など)が影響しているのだとは思いますが。

4人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「小説と漫画の感想」(英国)
アマゾンレビューでは、漫画の第1巻と小説版憂鬱が一緒になっているので、両方をレビューします。

○まずは原作小説。
私はハルヒ関連の噂をいろいろと聞いてましたし、まだアニメは見ていませんが、小説を読む前に数冊漫画を読んでいました。とても強く引きこまれました。話は自分は至って普通な高校生だと思っているキョンを中心に進んでいきます。でもハルヒと出会って奇妙な世界に引きずり込まれていきます。

すごく楽しめました。内容もよく書かれているし、翻訳も上手くされていると思います。ストーリー自体に力があり、登場人物もすごく面白い。この話の熱いファンって訳ではないですが、キョンの語りが成功の要因なのではと思います。話がとても愉快で、ちょっと哲学的なところもあります。

とにかく「涼宮ハルヒの憂鬱」は、読んでとても面白かったので、このシリーズの他のものも是非読んでみようと思います。

○今度は漫画の第一巻
漫画版ハルヒはとても面白いし、原作と同じくらいとは言いづらいけど、これ自体でも5つ星の価値はあります。漫画は小説と同じ話ですが、話の順番が違ったりしています。大した問題じゃありませんが、小説を読んだ後だとちょっと違和感を感じますね。装丁もよくて、かなりヘンテコですがとにかく面白いし、このシリーズの雰囲気にあっています。


3人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「やっとアメリカに」(ミシガン州)
この本はライトノベルといって、日本の少年少女やヤングアダルト向けの小説形式のことなんだ。本には少し絵が載っていて、ほとんどが文字で構成されていて漫画とは違うんだ。

2006年後半に登場し大ヒットした涼宮ハルヒの憂鬱のアニメを見た後、この原作のファン翻訳を読み始めたんだ。話はアニメの内容よりずっとあるし、とても上手く書かれていて面白い。このシリーズは真面目な話と、SOS団が夢中になるちょっと謎のフザけた騒ぎを交互して進む。思春期のアニメファンなら楽しめるよ。

でも第一巻自体は、筋金入りのハルヒ好きじゃないアニメファンにはそれほど魅力的じゃないかもしれないね。アニメは原作からかなりカットされてる部分があるし、たまに細部も微妙に違うけど。

とにかくこの本(特にこの日本仕様のコレクター御用達のハードカバー)を探しているならアマゾンをおいて他にないし、最適の値段だ。他なら15ドルと送料がかかるのに、ここなら送料無料で10ドルだ!ありがとう、アマゾン!


1人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★「Figment.comからの転載」(ニューヨーク)
ヤングアダルトでこれほど成功したものはなかったし、殆どがこのジャンルで成功するとも思っていなかった。
2003年に初めて出版された本作は、ほぼ一夜にして成功を収めた。シリーズ通算450万部以上を売上げて、ヤングアダルト部門最高の売上記録を樹立した。9冊の原作小説、2つのTVシリーズ、1本の劇場映画、多くの漫画化作品などの関連作品は、ここ10年でもっとも売れている。

だからもちろん英語で出版されると聞いたときには、私はすでに購入することを決めていた。私はとても好奇心が強いのだ。その誇大広告は本当か? 気にいるだろうか? その答えを見つけるのに時間はかからなかった。
(あらすじ略)

「涼宮ハルヒの憂鬱」はヤングアダルトのあるべき姿だ。楽しくて、軽くて、コミカルで、ドラマティックで、驚きがある。笑いや謎、面白いキャラが登場し、著者の谷川流は記憶に残る愉快な物語を紡ぎだす。

話は程良いペースで進み、いいタイミングで鍵となるイベントが起こり、読者の関心を逸らさない。アクションとサスペンスをバランスよく配分し、その主な魅力は読者を惹きつけて話さないユニークな登場人物たちである。
私にとって小説の終わらせ方は非常に重要で、この小説の結末は特に破綻もなく、落とし所として理にかなっている。ディズニー好きなら、いくつかの有名作品からの引用などがさらに楽しめるだろう。次から次へと読み始めたら止まらない英訳だから、読まないなんて勿体無い。

ちょっと風変わりで、ラストページまで笑わせてほしいYAや軽い読み物をお探しなら、この本がまさにうってつけだ。



以下はその他抜粋です。

・キョンの語りがとても面白い。もし彼がじゃなくてハルヒが語り手だったら、このシリーズは読まなかったでしょうね。ハルヒはいじめっこやガキ大将みたいだけど、おかしな魅力で友だちを引きつけちゃうの。

・翻訳はなかなかいいと思います。でもすこし文法的におかしな所があります。丹念に読まないと気がつかないとは思いますが。でも15歳が語っている訳ですから、わざと間違えてるのかもしれません。馬鹿みたいに長い文章が目障りかもしれませんが、それ以外はとってもスラスラ読めます。

・展開も早いし面白いけど、アニメを見たのなら新しい発見はあまりないかも。アニメにない会話はあるけど、脚本を読む感じ。あと注釈として、このハードカバー版は軽いし丈夫で可愛い。コレクションにピッタリで、これを選んでよかったよ。

・キョンの語りが、日常での「冒険」を忘れがたくさせる。キョンの皮肉っぽい語りで、アニメの2倍くらい面白く感じる。ちょっと吹き出してしまった。アニメはラノベに忠実だけど、ラノベではキョンの思考過程もよくわかるし、気持ちもたくさん伝わってくるんだ。

・内容全体が薄っぺらいと言ってしまうのは簡単だが、この作品へ注意深く視線を向ければ、想像以上の深さに気づくはず。 日本人は死と実存的テーマの探求に熱心である。ハルヒはその点を驚きの大胆な形で表現している。



ラノベがもっと英訳されるといいですね。オーディオブックなども発売されて、英語学習の補助教材などになったら、中高生も楽しく学習できるのではないでしょうか。ではまた。

The Melancholy of Haruhi Suzumiya
Nagaru Tanigawa
Little, Brown Books for Young Readers
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[ 2012/02/10] その他











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