大友克洋 映画「アキラ」の海外アマゾン評価レビュー(感想)の和訳






AKIRA 〈Blu-ray〉
ジェネオン・ユニバーサル (2011-06-22)


世界にジャパニメーションの価値を決定づけた作品。海外の方にとってどこが衝撃的だったのでしょうか。

以下ネタバレが含まれますので、ご注意下さい。 現時点で米アマゾンは総722レビューで星平均4.2で、英アマゾンは総54レビューで星平均4.1です。

いろんなバージョンが出ていて商品仕様についての感想も沢山ありますが、基本的に省いてあります。またレビュー数も多いので意訳抜粋でお届けします。

181人中、160人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「AKIRAブルーレイは、192kHz仕様の最初の映画だ!」(カリフォルニア州)
"AKIRA"は、漫画家で映画監督の大友克洋の傑作で、1988年のアニメ映画だ。「AKIRA」を最初に見たのは1993年。正直に言うが、僕は何度も見なおさねばならない映画の一つだった。肝心な何かを見逃していると思ったんだ。見直すごとに新しい発見が常にあった。細部にかなりの動きがある。

これが子ども向けじゃなく、大人向けのアニメだったから衝撃的だったのだろう。まさに当時ではとんでもなかったのだ! あの近未来作品が20年の時を超えてブルーレイで登場だ!

○個人的意見
「AKIRA」は常に古今東西のトップアニメ映画の1つと見なされるだろう。詳細な背景などで80~90年代のアニメでは最先端のクオリティーだ。唇の動き(「AKIRA」はアニメが完成する前に、声を先行録音した最初のアニメ作品)にあった音声や映画全体に流れるような動きを与えるために、16万枚のセル画を使った。繰り返すけどこれは大人向けのアニメで、すでに名作で一家に一枚のアニメ映画だ。

僕はDVDが出た時点で何度も映画を見返してたから、アキラ熱も冷めたと思っていた。ほぼ8年後にブルーレイで見て、その音を聞いてまさにこの映画が生き返ったんだ。

説明するのは難しいけど、この映画をほぼ20回以上見たけどこれほど楽しめたのはこれが初めだ。HD音声によってこのアニメが息を吹き返したのでとにかく興奮した。ただ座って太鼓やオートバイの駆動音、人の話声や全体の音響を聞くと、以前見た当時のものよりもかなりの違いがあった。色の鮮やかさに驚いた。塵や擦り傷も多少はあるかもと思っていたが、驚いたことに何もなかったんだ。フィルムは綺麗にクリンナップされて、音声に加えて映像も文句なし。

最後に、優れた音声品質のブルーレイの方がハイファイ愛好家は興奮するはずだ。もう言うまでもない。 ブルーレイ「AKIRA」は、また僕を何度でも興奮させてくれる。 ホントに最高のブルーレイ版は、まさに永久保存版だ!


67人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「すべてが崩壊した」(ミシガン州)
アキラは攻殻機動隊と同じく、最も影響力のあるアニメ映画の1つに挙げられる。これらは日本のアニメジャンルの可能性を示すのに大いに貢献した。この映画の製作段階でアキラは既に非常に人気のある漫画(大友克洋作)だった。そのテーマは数あるアニメに一般的な、人間の「進化」は善か悪かというものである。

ネオ東京とは、次の世界大戦の廃墟の上に生まれ変わった東京である。 舞台は2019年に設定され、都市はすでに拡大発展し、人が群れをなし賑わっている。この細部まで作りこまれたアニメ映画を見ながら、この世界の問題点に気がつく。不平不満が社会的暴動の発生を促し、暴走族が路上で争っている。また注意深く耳を傾けると、"アキラ"という途轍もない力を持つ救世主の噂話が聞こえてくる。

金田と鉄雄はバイク仲間で、子供の頃から友人だ。クラウン一味との抗争が激しくなると、鉄雄が負傷したと同時に、子どものような奇妙な外見の人物が軍隊を連れてくる。実験によって超能力が覚醒し、彼は極秘施設に連れ去られる。鉄雄は長年味わってきた無力感と捕まえられた怒りで、かつてネオ東京を廃墟に陥れたアキラを見つけるために自分の力を使う。

金田や政府、子どものような不思議な集団は切迫する終末を防ごうと努力する。しかし時すでに遅く、その力を止めることはできないのであった。

アキラはアニメにも力があるという素晴らしい好例だ。目を止めればどこでも、細部まで見るべきものがある。ノンストップアクションだけでなく、都市の闇間から現れるキャラクターは鮮烈だ。

よくあるアニメ的な、いきなり目まぐるしく進むのでついていけない人もいるとは思うが、映画の筋が特に難しいとは思わない。そのアクションに身を任せれば、徐々に馴染んでくるはず。


69人中、58人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「AKIRA」(カリフォルニア州)
アキラは忘れない映画の一本だ。映像が非常にパワフルで、見終わってからかなりたっても心から離れない。この映画はたまに複雑にだが、全体として未来や人間性に対して至って冷静で巧みに描かれている。映画は第3次世界大戦の30年後のネオ東京の十代の暴走族を中心に進む。主役の金田と鉄雄は、互いで絶えず競いあう幼なじみだ(鉄雄は弱くてバカにされている)。にも関わらず鉄雄はまだ金田を尊敬している。導入から追跡シーンで始まり、奇妙な外見の子供(鉄雄に眠る能力を覚醒させる存在)と遭遇してからがこの映画の本当の始まりだ。

このアニメ動画のクオリティーだけでもう、これを買う理由になる。細部まで素晴らしいし、ディズニーなんて比べるべくもない。使い回しの背景は一切なく、場面は常に変化している。明滅する灯りや建物に出入りする人などもだ。奇しくも映画全体ブレードランナー風の建物は、鬼気迫る感じや大いなる何かに動揺し、訳のわからないものの存在感を演出するのに役立っている。キャラクターはリアルで滑らかに動き、多くのテレビアニメ番組(ポケモン・デジモン)ではお目にかかれないものだ。

この映画音楽も独特で実に際立っている。この新しいDVDだと、すべての鐘や笛やドラムのビートを聞くことができる。ほとんどのアニメより日本風に聞こえるけど、それは悪いことじゃない。すべてのあらゆる歌は、結末の胸を打つレクイエムから、バイク追跡シーンやエンドクレジットで聞ける感染力のある和太鼓まで、信じられないほどマッチしている。

声の演技はまあいいけどすごくはない。オリジナル版の吹き替えは、動画に上手く対応できる声優を起用したと思う。例えばオリジナルの方の金田の声はその雰囲気にうまく合っていた。抑揚も合っていたし十代の男の感じがした。だけど新しい声優は大人が少年っぽく話してるように聞こえる。鉄雄の声も微妙で、画面とあってない時がある。しかしダビングに関する言及はない。金田と鉄雄とケイ役の英語吹き替え声優のちょっとしたインタビューはあるけど。

とにかくこのDVDはSFやアニメファンには必須だ。 アニメが提供しうる最高のものがある。 アニメだとか関係なく、この壮大な物語やこの映画を偉大にした記憶に残る登場人物たちが決して忘れられないだろう。

だけどこの映画は幼い子どもと気難し屋のためのものではない。 15歳未満や血と肉片などが見たくないなら、恐らく鑑賞には向いていない。


105人中、88人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「称賛に値するアニメ作品の金字塔」(シアトル)
「アキラ」は今もアート分野に多大な影響を与え、年々偉大になっている作品だ。主流とは見なされないアニメにとってこれは稀なこと。アニメ史上最高に新鮮でエキサイティングなアニメ映画なんだ。日本の伝統音楽にテクノサウンドを織りまぜながら繰り広げられる強烈な場面に悶絶しそうだ。混沌に秩序をもたらそうとするよくある動機と、青春とテクノロジーを融合させた話だ。キャラクターは正義感はあるが愚かで、英雄的だが尊大な面がある。そして要領がよくて単純だ。畜生、とりあえず見てくれ。

アキラがDVDコレクターエディションになったということは、モナリザがルーブル美術館で自分の部屋を持つような感じだろう。そう、時は来た。


35人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「すべての始まり」(UK)
顎が外れ、目玉が飛び出すほどの衝撃を与えた最初のアニメ映画である。もちろんワンワン三銃士は言うまでもなく、Gフォースや太陽の子エステバンなどの名作はあった。でもどこか似てたり微妙だったりするのは別としても、決してマーケット的には拡大しなかった。アキラが登場したとき、私は10代で「漫画」からは卒業していた。初めてアキラを見るために地方の劇場へ連れて行ってもらった頃には、漫画を全部捨てていたが、またアニメ愛が再熱したのだ。それはアキラのおかげです。

太陽の子 エステバン DVD-BOX1



アキラの製作に関与した誰もが、これほど成功するとは思わなかったはずた。その結果、大部分のオリジナルプリントは破損したり、海外コレクターの手に渡った。私が映画館で最後にアキラを見たとき、画像が荒くてザラザラだった。

星4つは正当な評価だと思う。ブルーレイ版は決して酷くはないが、この作品に相応しいクオリティーとはいえない。



批判も結構ありますがほとんどが吹き替えや台詞に関するものです(US版とUK版の仕様が違ったり、DVDやブルーレイの声優の変更など)。商品仕様に関するものは基本省きます。

18人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★「ひどい英語吹き替え
オリジナル版(※映画公開時とビデオ版の音声)での声優は素晴らしかった。恐らく何処かの馬鹿がオフィスにふんぞり返って、たいして利益が上がるわけでもないのに英語の吹き替えを思いつきでやり直したんだろう。その結果はあまりにも悲惨だ。元の吹き替え版が収録されたDVDが出るまで待ったほうがいいぞ。


5人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★「ロスト・イン・トランスレーション」(フロリダ州)
アキラがDVDで出ると聞いて興奮した。オリジナル版を見て以来、あの音声がデジタル・リマスターで蘇るのかってね。一体誰が考えたんだよ。新しい吹き替えや台詞はアキラのすべてをダメにした。3人のキャラがアキラと発音すると三者三様全部違ってんだよ。なんだこりゃ。唯一色の鮮やかさやコントラストは凄いけど。

パイオニアが名作映画にした仕打ちに俺は心底がっかりした。こんな酷いDVDは金の無駄だよ。



ブルーレイ版でも結局改善されなかったみたいでかなりの人が失望しています。

3人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★「私にはあわない」(UK)
最近アニメを見始めて、アキラが評判みたいだから見てみた。でもこの映画は私好みじゃない。登場人物にも共感できない。すっごく暴力的で、血なまぐさいし女性キャラクターがひどい目にあうの。早いうちから女の子のブラウスが裂かれるし、男たちに殴られたりして。裸をみせるためだけのシーンって感じ。DVD自体は画質も音もすごく良かった。でも映画は私には合わないし、全部見通せなかった。


5人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★「イマイチ
凄い映像と音楽。残念だけどそれだけ。話は複雑で、超能力を強化された子供たちの話? 動きは美しいし、聳え立つネオ東京やバイクはかなりセクシー。でも話についていけないし、結末でもあまり説明はない。

変な名前の主人公のカナダ少年は暴走族のリーダーで弱いものいじめをする。どのキャラにも感情移入できなかった。恋人の彼女もこの話に全く必要ない。ただ暴れて喧嘩してバイクに乗って薬をやってふらつくパンク野郎たちだよ。

かなりの暴力や爆発や銃撃戦がある。漫画じゃ珍しくないけど、これほどリアルじゃないからね。まあアキラは比較的マイルドな方だよ。でも変形しちゃうところはちょっと気持ち悪くなった。なんであんなの出すんだろう。かなりグロい。

もう見ることもないかな。僕はアキラが名作だとは知っているけど、話は複雑だし、ウザいキャラや混乱した結末で、僕の体は寒いと言うより冷えきっちゃったよ。


20人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★「完全にゴミ
こんな薄っぺらい単純な映画がこれほど人気なのに驚く。これは偉大な漫画たちに泥を塗るような映画だ。よくわからない話と過度に誇張した表現で一部の人を引きつけるかも知れないが、進展のない話や登場人物が好きじゃない人は失望するだろう。

多くの人に「謎に満ちて」「考えさせられる」なんて持ち上げられているが、それはただ単にストーリーが未熟なだけだ。「攻殻機動隊」の欠点と全く同じ。両方の漫画を読んだ人たちって、映画を漫画よりも劣った、創造的でないものと見なしがちなんだ。

なんの理由も意味もない暴力が理解できるのなら、このアキラに向いている。映画にそのようなものを望むのならきっと失望するだろうし、ずっと漫画を読むべきだ。映画が漫画に追いつくことなんて、何の意味もない。


66人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★「100%真実なんだ
アキラ。あまりに過大評価された、擬似哲学的な屁から飛びって画面にぶちまけられたゴミだ。

初めて見た時から嫌いだったが、ファンと話したら、この映画が嫌いだというと信じられないなんて言うんだ。ほんと悲しかった。やれやれ。馬鹿みたいな理由で行動する恐ろしく未熟なキャラの馬鹿騒ぎだけ。この映画を嫌うなんてありえないといってくれたアキラファンよ、あんがとよ!

アキラは俺が見た映画で一番酷いわけじゃないし、人気があるのもごもっともだとは思うが、良かったっていう奴は良かったと言わざるを得ないプレッシャーがあったり、初めて見たアニメだったからさ。優れた映画で見るか死ぬかみたいに言われてたけど、こんな見るに耐えないゴミとは知らなかったよ!!!

クソアニメ財団がお届け致しました。


18人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★「きれいだが退屈」(オーストラリア)
ちょっと流れに逆らって否定的な感想を書いてみようか。アニメの動きは印象的だがストーリーがナンセンスというか最悪で退屈だ。これは作者のせいじゃなく1000ページ以上もある複雑で壮大な話を映画にするのは無理がある。オリジナルコミックは読んだことはないが、多分理にかなっていて深みもあると思う。政府の実験や超能力研究は興味深いが話自体は断片的だ。

アキラは技術的側面では大変見る価値がある。東洋的なキャラクターも登場するし(日本の近未来アニメは一人も東洋人が登場しない)。でも目が大きかったりして身体的特徴は正確に表現しているとは言えない。アキラが登場した当時とは違い、北米では同じくらい素晴らしい作品が手に入る。アキラは北米に新ジャンルを開拓した歴史的作品だが、私は遠慮したい。



43人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
・★★★★★「大人向けアニメ」(年々歳を取るごとに、借金で首が回らない)
最近よくあるアニメや漫画のソフトコア暴力ポルノについての話じゃないので悪しからず。アキラは成熟した知的な映画で、アイスクリームを食べる前にはちゃんと野菜を食べなきゃいけないことを理解している大人たち向けなのだ。アキラはちゃんとした「食事」であり、その他のアニメ(とくにディズニー作品)は飴玉くらいの栄養価に思える。

これはヒネリがあって展開も早く、ダークで熱いサイエンスファンタジーものだ。登場人物は機転が利くし、象徴的な示唆に富み、説明過多ではない。話がとにかく面白い。アニメの動き自体も私が見た最高のものだ。

アキラが素晴らしいのは、物語が一面的ではないところだ。本筋と脇筋を注意深い視聴者が混同することはないが、巷の99%の他のアニメよりはかなり複雑だ。一つは暴走族のリーダー金田の鉄雄に対する目障りだが保護的な関係や、愛憎半ばする金田に対する鉄雄の苦悩など。もう一つは無名の大佐(その振舞いや話し方は伝説の三船敏郎を彷彿とさせる。決して思いつきではない)は、ネオ東京の保安を担当し、アキラプロジェクトのリーダーで政治家からのバッシングや政治工作に巻き込まれる。反乱分子、議会の裏切り者と3人の「子供たち」(最初のアキラ・プロジェクトからの生き残り)もいる。そして彼らは映画全体の鍵を握っている。

映画はアクションやキャラクター、そしてテーマを非常に繊細に絡みあわせてきれいに展開していく。そのことに誰も気づかないだろうが、この点が平均的なアニメではないという証である。

鉄雄の機械腕については、鉄雄が人間性を失って人とは別のものになったことを作者は主張している。それはたいして上手くないしバレバレだが、効果的なちょっとした象徴性なのだ。

黙示録的な結末に向かってキャラクターと物語が重なりあい、伏線も回収されていく。でも全体を把握するには2~3回は見る必要があるかも知れない。



ゲームやアニメはレビューが多く長いものが多いので、今後はもっと要点を絞って、なるべく沢山紹介できらたと思います。

以上です、ではまた。


GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES -
大友克洋原画展 実行委員会
パイインターナショナル (2012-04-23)
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